転職活動をする際は提出書類として職務経歴書が必要になっていきます。
今回はこれから転職をする人のために職務経歴書の書き方についてまとめました。
職務経歴書なんて書いたことないよ
今から紹介する方法で書いていけば大丈夫だよ
職務経歴書は自分の能力をアピールするための資料です。
職務経歴書は、最初の書類審査で見られるのはもちろん、最終面接が終わったあとも最後に判断する資料として見られます。
内定を取りやすい職務経歴書と内定が取れない職務経歴書はどう違うのか?
ここで完ペキにマスターしてしまいましょう。
転職の職務経歴書で見られるポイントはココにあった!
そもそも企業は職務経歴書でどんなところを見てるの?
それじゃあ、まず最初に職務経歴書で見られるところを確認してみよう
職務経歴書は項目がいくつかありますが、採用担当者は何を基準に判断しているのでしょうか?
採用担当が見るポイントが分かれば内定も近づきますよね。
内定をもらえる職務経歴書を書くためにも、最初は職務履歴書で見られているポイントについてお話します。
採用担当者が見ているポイント
ここからは採用担当が職務経歴書を確認する際に特に見ているところについてまとめます。
採用担当が見ているところ
- 求める実務能力を満たしているか
- 仕事に意欲を持っているか
- プレゼン能力があるか
- 発揮できる強みを自覚しているか
- 記載内容に信憑性があるか
採用側が職務経歴書で主に見ているところは以上の5つです。
この5つについて、もう少し詳しく解説します。
基準1.求める実務能力を満たしているか
そもそも何で企業が求人を出しているのか。
それは優秀な人材を手に入れるためです。
そして、各企業にはそれぞれ求める人物像があります。
それは、持っているスキルだったり経験を見られて、条件に達しているかどうかを判断されるということ。
企業が求めている能力や経験がなければ、選考で落とされる可能性はどうしても大きくなってしまいます。
基準2.仕事に意欲を持っているか
仕事をする上で最も大事なことは、仕事にやる気を持っているかどうかです。
どんなに高い能力があっても、やる気がなければ仕事は続きません。
採用担当は意欲があるかどうかを志望動機や希望職種の欄から判断しています。
だから、ありがちな志望動機や単に希望職種を記載するのではなく、熱意が伝わるように記載しなければいけません。
その際、その職種について事前に調べたことや他社との相違点を述べるとより効果的です。
基準3.プレゼン能力があるか
会社において会議や交渉など大事な場面において、プレゼン能力が高い人は重宝されます。
職務経歴書の全体を通じて自分という商品をプレゼンできているかどうかを判断されることもあるでしょう。
だから、「この部分はこんな感じでいいや」と油断してはいけません。
しっかりこだわってプレゼンの資料として完成させていく必要があります。
基準4.発揮できる強みを自覚しているか
自分の強みがわかっている人は、どの分野で活躍できるかという事をアピールできます。
採用担当者にとっても、自分がどの分野で発揮できるか理解している人には好感を持つはずです。
まずは自分の強みは何か考えてみましょう。
例えば、営業職もしくは営業支援が応募するなら「誰とでも打ち解けられる」という強みを持っている人が有利です。
機械系やメーカーを応募するなら「コツコツとやることが得意」という強みがあれば持たれやすいです。
このように、職種によってアピールする強みを変えるのもあり。
ただし、アピールする強みは1つに絞りましょう。
いくつもアピールポイントがあると結局強みが何なのかわかりづらくなります。
ここだけは負けないという1点を押し切ることがおすすめです。
基準5.記載内容に信憑性があるか
少しでもよく見られたいという気持ちからエピソードや実績を大袈裟に書きたくなってしまうこともあるかもしれません。
でも、それをやってはいけません。
人によっては採用担当者が何万通という書類を見ているので嘘はわかってしまいます。
それに嘘をついたところで、自分も辛くなるだけですしね。
だから無理をせず、ありのままの真実を記載しましょう。
職務経歴書の書き方の流れ
職務経歴書を書くときってどうやって書いてけばいいんだろう?
これから職務経歴書の書き方の流れについて話してくよ
採用側が見ているポイントがわかったところで、ここからは職務経歴書について書き方の流れを解説します。
概要を説明すると4ステップです。
職務経歴書を書く流れ
- やってきた業務を会社ごとにピックアップする
- エピソードや実績を書き出す
- 強みになるものを選ぶ
- 全体を組み立てる
まずはやってきた業務を箇条書きにノートにまとめましょう。
そのあとは具体的なエピソードを思い出して書いていきます。
次に自分の強みを選びましょう。
最後に全体を組み立てるという流れです。
ステップ1:やってきた業務を会社ごとにピックアップする
職務経歴書には、会社名とやってきた業務を記入する欄が設けられています。
まずはやってきた業務を会社ごとにまとめていきましょう。
職務経歴書に書くときは、ぱっと見ただけでわかるようなまとめ方が理想です。
ステップ2:エピソードや実績を書き出す
業務内容だけでなく、エピソードや実績を書く欄を設けましょう。
エピソードや実績を選ぶ時のポイントは、学んだ事や実績がわかりやすいものを選びましょう。
数字が入っていると信憑性が増すので、数字を入れた方が良いです。
ステップ3: 強みになるものを選ぶ
自己PRや自分の強みも職務経歴書では書いていきます。
強みを知るためには、自己分析が重要です。
ステップ4:全体を組み立てる
最後に全体の構造を考えていきましょう。
職務経歴書の構成は決まっていないため、自由にまとめることができます。
ただし、一般的に職務経歴書は大きく分けて2つの書き方があります。
キャリア式と編年体式です。
編年体式
・・・時系列に沿って、職務履歴をまとめていく方法です。この形式は最近転職をしたというかたにおすすめです。
キャリア式
・・・この形式は職務経験をプロジェクト形式でまとめていく方法です。勤めていた期間と実績をセットで書くことができるのでIT関係や教職関係など専門的な職業に転職している方におすすめです。
書くときのテクニック:素材を集めて厳選してから書く
職務経歴書は書く前の素材を集めがポイントになっていきます。
できるだけ多くの素材を集めて、後から企業ごとにどの素材を使うのか厳選するような方法で使い分けていきましょう。
職務経歴書を書くときのルール
職務経歴書を書くときのルールとかってある?
これから職務経歴書で書くときのルールや注意点について話してくよ
職務経歴書に書く上でのルールや注意点についても解説していきます。
職務経歴書をいざ書くとなっても決まったフォーマット等ないため、守っておくべきポイントがわかりづらいです。
作成に入る前に職務履歴書で書くときのルールや注意点を確認しておきましょう。
ルール1、「作成日」は必ず書く
職務履歴書を作成した日付を記入しましょう。
書く場所は右上。
郵送の際は発送日の日付を書き、面接の際に持参する場合は当日の日付を記入しましょう。
そして、作成日の下に氏名も記入します。
ルール2、「志望動機」はスペースに余裕があるときだけ書く
職務経歴書に志望動機を記載しても問題ありません。
ただし、履歴書に記載してない場合や、スペースに余裕がある場合のみ記入しましょう。
この項目では「なぜ転職しようと思ったのか」「これまでどのような経験をしてきて、その経験がどのように活かせるのか」等をアピールできていたら更にに良いです。
ルール3、「勤務先・所属・ポジション」をわかりやすく書く
職務経歴書では今まで経験した仕事について「勤務先・所属・ポジション」を書きます。
つまり、今までの職務状況を記載するということです。
具体的に例を挙げると以下の通り。
会社名:株式会社〇〇〇
社員の人数:200人以上
部署:企画部
役職:主任
このようにできるだけ分かりやすく書くことがポイントになります。
ちなみに、ポジションや役職がない場合は記入しなくて大丈夫です。
ルール4、「職種・担当業務」は必ず書く
先ほどの「勤務先・所属・ポジション」の項目で記入した内容の詳細も記入していきます。
業務内容だけでなく、会社に貢献したことも記載しましょう。
例:食品会社に勤務経験者
職種:食品開発
担当業務:商品の企画・開発
新商品のチョコレートそばの開発に成功したことで、会社の知名度をあげることができた。
このように具体的にどんな実績があるのか書いてあると採用担当も前向きに考えてくれる可能性が高まります。
ルール5、「学歴」を書いた方が良いときもある
職務経歴書は学歴を書いた方が良い場合もあります。
学歴を書いた方が良いときは卒業した大学や専門学校が志望職種と関係があるとき。
「〇〇専門学校卒業」「▼▼大学△△学科卒業」など、志望職種に関係がある場合のみ記入しましょう。
書く時は年号を統一することを気をつけてください。
ルール6、「資格・スキル」は関係あるものだけ書く
職務経歴書では資格やスキルの書きすぎは注意です。
アピールできる項目だから持っている資格を全て書きたいという方もいるかもしれません。
ただし職務経歴書は今やってきた仕事が応募先にどう活かせるかアピールするための資料です。
そのため、志望職種に関係がある資格がある場合のみ書くという方法が無難と言えるでしょう。
ルール7、具体的にわかる「評価」を書く
職務経歴書ではあなたがどんな評価を受けてきたのかも書かなければいけません。。
その際、昇格、表彰、特命業務など具体的にわかるものを書くと好印象になります。
なるべく第3者が見てもわかるようにすることを心がけましょう。
何も浮かばないときは勤務態度を記入しも良いかもしれません。
ルール8、自己PRは材料集めが重要
職務履歴書では、これまでの経験を書き出しながら自己PRを考えていくことが大切です。
下記の3つの手順を記載を参考に考えてみてください
自己PRを考えるときの手順
- 前職でやってきた業務カテゴリー分けする。
- それぞれの業務の中で、特にアピールできそうなエピソードをピックアップする。
- そのエピソードの中で、どのようなポジションでどのように貢献したのかまとめていく。
このように考える事で、だいぶ考えやすくなるはずです。
職務経歴書で他の応募者と差をつける方法
職務経歴書はパターン化しやすく、応募者の職務経歴書は同じような書類になりがちです。
あなたの職務経歴書も、他の同じような職務経歴書の1つになってしまうと、採用担当者にとって印象に残らないものとなってしまいます。
選考中に「この職務経歴書は他とは違う!」と思わせることができれば合格へ近づくはずです。
ここでは、転職で一歩先を行く職務経歴書の書き方をお話します。
どんな工夫なんだろう?
基本的なことで簡単なことだよ
さっそく本題に入りましょう。
職務経歴書を書く上で他の応募者と差をつけられるポイントは3つ。
職務経歴書で差をつける
- 読みやすさを第1に考える
- 横書きの用紙1~2枚でまとめる
- 職務経歴書は企業によって変えていく
この基本ができているだけで、転職において書類通過率は変わっていきます。
工夫1、読みやすさを第1に考える
まず職務経歴書の重要なポイントとして、読みやすさを第1に考えるということ。
わかりやすく書くというのは、頭では分かっているつもりでもいざ書くとなると、なかなかできないもの。
読みやすい職務経歴書とはいったいどんなものなのでしょうか?
それは4つのポイントを抑えることが大切です。
読みやすい職務経歴書
- 手書きではなくパソコンで作成する
- 文字の大きさの調整
- 見出しをつける
- 内容はできるだけ簡潔に
この4つのポイントを職務経歴書を書く上では守りましょう。
① 手書きではなくパソコンで作成する
履歴書は手書きの方が無難ですが、職務経歴書はパソコンでまとめるのが一般的です。
書いてある内容量も多く、決まった型式がない職務経歴書では、手書きだと読みにくいものになってしまいます。
②文字の大きさの調整
職務経歴書を読みやすくする工夫として文字の大きさにも注意しましょう。
A4サイズの場合、文字のフォント文字のフォントは、10.5~12ポイントがベストです。
③ 見出しをつける
単に文章を書くのではなく、見出しをつける事でさらに読みやすいものになります。
見出しは、本文よりもフォントのサイズを大きくしたり、「■(黒い四角)」を前につけたりして、メリハリを出すようにしましょう。
④ 内容はできるだけ簡潔に
職務経歴書はできるだけ簡素にまとめてください。
実績をできるだけアピールしようとしてたくさん書きたいという気持ちもあるかもしれません。
しかし、情報量が多いと、本当に伝えたいこと何なのかイマイチわかりづらくなってしまいます。
職務経歴書は詳しく書けば良いというものではなく、必要最小限に抑える必要があるのです。
工夫2、横書きの用紙1~2枚でまとめる
読みやすさとは別に、職務経歴書は横書き1~2枚にまとめましょう。
できる限り1枚に収まるように集約することが理想ではあります。
ちなみに、職務経歴書の形式はA4サイズの用紙に横書きが一般的です。
ただし、履歴書とB5サイズでも構いません。
工夫3、職務経歴書は企業によって変えていく必要がある
職務経歴書は応募する企業によって内容を変えるのも必要です。
特にアピールポイントになる強みの部分は変えていきましょう。
その理由は各企業によって業務内容やも全く異なり、求められるスキルが違ってくるからです。
コミュニケーション能力が求められることもあれば、やる気が採用基準として一番重要になっていく場合もあります。
自己PRをするときは長所や特技をどこの企業にも同じように述べるだけでなく、各企業毎に自分の強みのパターンを使い分けて活躍してくれそうと思ってもらえるように書いてみてください。
3つくらい自分の強みのパターンを持っておくと困らないと思います。
事前に強みを3つ準備しておけば、企業によってどの強みをアピールするか決めるだけで済みます。
最終チェックリスト│職務経歴書の書き方まとめ
職務経歴書の書き方についてまとめました。
なんかいろいろあるな~
最後にわかりやすくまとめるよ
はじめはこれらを実践するのは面倒かもしれません。
だけど、面倒だからこそ意外にこのような基本も周りはできていなかったりするもの。
良い会社に転職するためにも、良い職務経歴書を作ってみてください。
いろいろな内容を入れてしまっているので、チェックシートとして下にまとめます。
職務経歴書を書くときのチェックリスト | |
やってきた業務をピックアップしたか? | |
エピソードや実績を箇条書きにまとめたか? | |
自分の強みを選んだか? | |
全体の構成を考えたか? | |
素材を集めてから厳選したか? | |
作成日は入れたか? | |
志望動機の欄はどうしても消せないか? | |
勤務先・所属・ポジションは書いているか? | |
ポジションがない場合は未記入になっているか? | |
職種・担当業務を書いているか? | |
学歴を書いているか?(関連性がある場合のみ) | |
資格・スキルは関連性のあるものだけになっているか? | |
評価は第3者でもわかる具体的なものになっているか? | |
自己PRは正しい手順で考えたか? | |
読みやすい職務経歴書になっているか? | |
1~2枚にまとまっているか? | |
企業によって職務経歴書を変えているか? |
採用担当者は、職務経歴書の全ての項目から人柄や実績を判断していきます。
だから、ここは手抜きで良いなんていう項目はありません。
抜かりなく相手に伝わるように自分をアピールすることが大切です。
大変だとは思いますが転職活動がんばってください。