いま自己PRを考えている人に向けて、面接や履歴書につかえる自己PRのコツについてまとめました。
自己PRが思いつかない
これから自己PRを見つけるコツを紹介してくよ
自己PRは転職活動で大切なのはわかっていても、どんな風にまとめていけばいいのかわからないという方もいるかもしれません。
今回は自己PRの見つけ方について解説していきます。
「面接の伝え方」「履歴書の書き方」をここでマスターしてしまいましょう。
「自己PR」「強み」の質問は他の応募者と差をつける絶好のチャンス
自己PRや自分の強みを考えるのは、意外に難しいもの。
1週間以上考えても「これだ!」と思えることは少ないのが現実です。
9割以上の求職者は自己PRや自分の強みがなかなか決まらないでしょう。
自己PRが見つからないのは当たりまえ
なんだ、みんな一緒なんだね
なかなか自己PRや自分の強みが見つからないのは皆一緒なので、少しでも良い自己PRができたら企業から見てもポイントが高くみられます。
自己PRは他の応募者と差をつける絶好のチャンスなのです。
これから自己PRを見つけるコツをお話します
まずは「自己PR」「強み」を見つけるキッカケをつくる
自己PRってどうやって見つけてくの?
これから自己PRの見つけ方について話してくね
「自己PR」や「自分の強み」を見つけるには、まずは見つけるためのキッカケをつくりましょう。
自己PRを見つけるキッカケづくりの方法は全部で5つあります。
自己PRを見つけるキッカケづくり
- エピソードを書き出してから自己PRの候補を見つける
- 求人情報の「求める人物」を確認して自分のエピソードがないか思い出す
- 家族や知人に聞く
- 短所から長所を見つける
- 強みを診断してヒントをもらう
今回紹介するこの5つをやってみると、自分の強みのヒントが見つかっていきます。
それでは、それぞれの項目毎にもう少し詳しく見ていきましょう。
補足
自己PRのパターンを持っておくと、企業によって変えられるので内定取得率も上がります。
これから紹介していく5つの方法で自己PR・強みを何パターンか用意しておくことがおすすめです。
実際に僕も転職活動中は3つの自己PRパターンを持っていて、企業によって使い分けていました。
コツ1.エピソードを書き出すことで自己PRの候補を見つける
まずは何でもいいからエピソードをピックアップしてみよう
やってきた経験をまとめていけばいいんだね
まず1つ目の自己PRを見つけるコツは、エピソードを書き出していくというもの。
ひたすらノート等に自分の体験してきたエピソードを書き出してください。
注意点は「仕事」で体験してきたエピソードを箇条書きに書くこと。
ここの段階では特に伝え方は考えなくても大丈夫です。
仕事で経験したエピソードをできるだけたくさん書くと、共通点やヒントから自己PR・強みが見つかりやすいです。
コツ2.「求める人物」を確認して自分にエピソードがないか思い出す
エピソードが浮かばない人は求人情報からヒントを探してみよう
答えから見るってことだね
自己PRを見つけるコツ2つ目は求人に載っている情報からヒントを得る方法です。
求人情報にある「求める人物」の中で、自分と共通するものを考えてみましょう。
求人情報の「求める人物」から自己PRや強みにしたい候補が挙がったら、自分に根拠となるエピソードがないか思い出していくといった流れです。
「求める人物」から強みを見つけているわけですから、その応募者のポイントは高くなる傾向にあります。
しかし注意点として、「求める人物」と無理に自分を合わせていくのはやめましょう。
無理に合わせた自己PRを伝えるのは、よっぽどの口達者じゃなければ難しいです。
コツ3.家族や知人に聞く
家族や知人に聞いてみるのも良いと思うよ
客観的な意見を聞けるね
3つ目として、家族や知人に強みや長所を聞いて自己PRを見つけるというのも手段としてあります。
客観的な意見として判断されている場合が多いので参考になるはずです。
僕には個人的に心に刻んでいる名言あります。
それは伯父が僕の父親にネガティブなことを言われたときに言った言葉です。
「自分はそうは思ってなかったけど、そう言われるってことならそうなんだろうね」
自分が自分のことをどう思っていようと、他人からそう見られているならそれが事実なんだという考えです。
このときはネガティブなことを言われているわけですが、この言葉はポジティブな時でも当てはまります。
案外、自分では思ってもいないことが強みになっていたりするものです。
コツ4.短所から長所を見つける
自分の短所を長所に言い換えてみよう
それじゃあ、言い換え表ちょうだい
自己PRを見つける4つ目のコツは、短所から長所を見つける方法です。
言い回しや見方によって、ほとんどのものが長所にも短所にもなります。
人間って短所にどうしても目がいってしまう生き物らしいです。
短所は見つかるのに長所は見つからないという人は、短所をヒントに長所を見つけましょう。
短所から長所の言い換え表をつくってみたので参考にしてみてください。
短所 | 長所 |
わがまま | 好きなことに没頭する |
気まぐれ | 切り替えが早い |
飽きっぽい | 好奇心旺盛 |
生意気 | 勇気がある |
図々しい | 根性がある |
見栄っ張り | 勝利への執念 |
頑固 | 必ずやりとげる |
短気 | 情熱的 |
話を聞かない | 自立している |
のん気 | 冷静 |
大ざっぱ | 寛大な心 |
不器用 | 素直 |
気が利かない | 一緒にいて気楽 |
遅い | 丁寧 |
細かい | 気が利く |
お節介 | 他人想い |
せっかち | 行動的 |
欲張り | 向上心がある |
頭でっかち | 論理的 |
視野が狭い | 高い集中力 |
否定的・ネガティブ | 堅実 |
おとなしい | 真面目 |
無口 | 行動で示す |
人見知り | 感性が鋭い |
自分の意見を言わない | 協調性が高い |
コツ5.強みを診断してヒントをもらう
強みを診断してヒントをもらうって方法もあるよ
参考にはなるかも!
5つ目に「自己PR」「強み」を診断してもらうという方法もあります。
CMでもおなじみのリクナビNEXTで強み診断ができるので、やってみるとヒントが手に入るかもしれません。
診断するのには登録が必要になりますが、無料ですし、手間もかからず2~3分で終了です。
リクナビNEXT⇒グッドポイント診断
【番外編】エピソードが浮かばない場合は「やってみたいこと」「好きなこと」を挙げてみる
自己PRでは根拠となるエピソードを語ることが大切です。
しかし、「いや~経験とかエピソードなんてないし」という方はやってみたいこと・好きなことを挙げてみるのもありです。
自分の欲望のまま、やりたいこと・好きなことをノート等にどんどん書いてください。
たくさん書いていくと自分の考えや価値観の傾向が出てきます。
それをヒントに「あ、こういう行動してたわ!」と思い出すかもしれません。
例)『寝る』でもOK
- 寝るのが好きすぎて、より多くの寝る時間が欲しくなった
- そのため、仕事を少しでも早く帰るように心がけた
- 早く帰るための仕事で〇〇という工夫をした
強み:仕事の効率化を常に考えて行動している
次のステップとして
⇒仕事の効率化につながったエピソードを思い出す。
心がけたいのは、行動したこと・経験談に結びつけることです。
考えや価値観のままで終わってしまうと他人にアピールする際にイマイチ説得力にかけてしまいます。
「強み」の候補が見つかったら自己PRをまとめてみよう
強みの候補が見つかったら次はどうすればいいの?
強みの候補が見つかったら、自己PRのまとめ方について考えていこう
「自分の強み」の候補が見つかったら、自己PRのまとめ方について考えていきましょう。
自己PRのまとめ方は簡単で、こらから紹介する方法を使えば「面接」や「履歴書」に使える自己PRができあがります。
自己PRを伝える上で大切なポイントを知る
自己PRをまとめる時に重要なポイントが2つあるよ
大事なポイント?なになに?
自己PRを伝えるときに守るべきポイントが2つあります。
転職活動のアピール方法として、大事なことなので確認しておきましょう。
大切なポイント
- アピールポイントを1つに絞る
- エピソードを入れる
自己PRのときに守っておいてほしいのは「A.アピールポイントを1つに絞る」「B.エピソードを入れる」という2点です。
「A.アピールポイントを1つに絞る」のは何か1つに特化した方が採用担当にも印象に残るからです。
例)イタリアン料理を紹介する
- 印象に残らない
「あそこのイタリアン料理はペペロンチーノ、カニクリームパスタ、たらこスパゲティだったりパスタなら何でもおいしいよ」 - 印象に残る
「あそこのイタリアン料理はカニクリームパスタが特においしいよ」
カニクリームパスタ食べたくなってきた・・・
強みは1つに絞った方が印象に残り、複数のアピールポイントを伝えるよりも良い評価がもらえやすいでしょう。
また、2つ目に守ってほしいことで「B.エピソードを入れる」という点もあります。
これも同じ例で見ていきましょう。
例)イタリアン料理を紹介する
- エピソードがない
「あそこのイタリアン料理はカニクリームパスタが特においしいよ。麺が細くて最高なんだ。今度一緒に行こうよ」 - エピソードがある
「あそこのイタリアン料理はカニクリームパスタが特においしいよ。先週、たまたま家族とその店に入ったんだ。店内の雰囲気とかもヨーロピアン風で良い感じでさ。パスタが来たときに驚いたよ!麺がすごく細いんだ。食べた瞬間に普段食べてるパスタと全然違うのがわかったよ。また行きたいから今度一緒に行こうよ」
めっちゃパスタについて語っている・・・
このように自己PRも具体的に伝えることが大切です。
プライベートでパスタをここまで熱く語る人はあまりいませんが、転職活動ではエピソードを入れてアピールしなければいけません。
自分が実際に体験したことに基づいて話をしましょう。
あと、ちょっとしたテクニックとして自己PRはプロセスを入れると高いポイントがつきやすいです。
努力や苦労をして手に入れたといった感じ。
先ほどの例でいうと下のようになります。
例)プロセスを入れると高い評価をされる
「あそこのイタリアン料理はカニクリームパスタが特においしいよ。実は今までおいしいパスタの店ないかなと思ってはいたんだけど、全然見つからなかったんだよね。それで先週、たまたま家族とその店に入ったんだ。店内の雰囲気とかもヨーロピアン風で良い感じでさ。パスタが来たときに驚いたよ!麺がすごく細いんだ。食べた瞬間に普段食べてるパスタと全然違うのがわかったよ。また行きたいから今度一緒に行こうよ」
ちなみに、こんな感じで友達とかに誘われても僕は「え、どうした?」ってなります!笑
ただし、転職活動では頑張ってきたプロセスが求められることがあります。
アピールポイントは1つに絞り、プロセスを含むエピソードを交えて自己PRは伝えましょう
自己PRの「書き方」や「話し方」の流れは簡単
自己PRって実際にどうやって伝えればいいの?
「書き方」と「話し方」について解説してくね
次に自己PRの「書き方」や「話し方」の部分でどのような流れで伝えるかについてスポットを当ててみましょう。
自己PRの「書き方」や「話し方」はシンプルです。
次の3つのステップで採用担当に伝えていきます。
伝え方の3ステップ
- 冒頭は結論
- 中盤はエピソード
- 最後はまとめ
自己PRは「結論→エピソード→まとめ」の順に伝えていきましょう。
さきほど紹介した自分の強みを見つける5つのコツで候補ができたら、「結論→エピソード→まとめ」の構成でまとめてみましょう。
強みがいくつかあるようなら、自己PRは複数のパターンを持っておいて損はないです。
実際にノートなどに書き出してみると、見えてくると思います。
ダメな自己PRの例も知っておこう
自己PRを見つけるコツやまとめ方がわかったところで、ダメな自己PRパターンもここで確認しておきましょう。
どんな自己PRがダメなんだろう?
これから自己PRのダメな例を紹介してくよ
基本的にはこれまで紹介した方法で自己PRをつくってもらえれば問題はありません。
しかし、「これはダメ」という自己PRもあるので覚えておきましょう。
最初にまとめておくと下の通りです。
ダメな自己PRの例
- 「リーダーシップ」「発想力」はNG
- エピソードの時間軸がバラバラ
- 一文が長い
- 自信がなさそう話す
- 仕事に全く活かせない強み
上記5つは自己PRを決めるときに気をつけましょう。
それぞれの項目毎にもう少しく詳しく解説します。
ダメな例1)自己PRで「リーダーシップ」「発想力」をアピールしている
自己PRのダメな例の1つ目は「リーダーシップ」「発想力」を強みにしているというもの。
リーダーシップは必要な能力ですが、中途採用する人にいきなり「リーダーシップ」は求めていません。
入社して何年後かにリーダー的な存在になってもらえば嬉しいですが、採用時点でリーダーシップの力はそこまで求めている企業は少ないです。
また、「発想力」についても典型的なダメな例です。
アイディアというのは誰でも浮かぶもの。
「アイディアをどうやって実行したか」「どのような行動で成果を出したか」が重要です。
たとえ先にアイディアを出したのがAくんだとしても、そのアイディアを実行したのがBくんだったら、世間から評価されるのは行動に移したBくんです。
つまり、評価されるのは発想力よりも結果やプロセスです。
ダメな例2)エピソードの時間軸がバラバラ
自己PRのダメな例の2つ目はエピソードの時間軸がバラバラというもの。
自己PRでエピソードを過去から現在の流れで話しましょう。
全体の順番としては「結論→エピソード(過去→現在)→まとめ」で伝えるとわかりやすいです。
時間軸をバラバラに話してしまうと、聞く側も頭が混乱してしまいます。
転職活動では、わかりやすく伝えることが基本です。
ダメな例3)一文が長くて何を言っているかわからない
自己PRのダメな例の3つ目は一文が長いというものです。
一文が長くなると、何を言っているかわかりづらくなります。
ダラダラと話している人の話って結局なにも頭に入ってこないですよね。
それと同じです。
一文を短くしてコンパクトにする方が伝わりやすいです。
特にエピソードを入れると話が長くなりがちなので気をつけてください。
「~でして」「~なので」「~のため」といった言葉を入れてしまうと、一文が長くなりやすいです。
自己PRは、できる限りシンプルにまとめることを心がけましょう。
ダメな例4)面接で自信なさそうに話している
自己PRのダメな例の4つ目として、自信がなさそうに話すというものがあります。
面接で自信がなさそうに話すと、それだけで自己PRが嘘っぽくなります。
採用担当に信用してもらうためにも、明るく元気に自信満々に話すことがポイントです。
僕は自分に自信がないタイプの人間なので、この部分は苦労した箇所でもあります。
それでも練習や面接の数をこなして、それなりに良くなりました。
ちなみに、嘘を言っていれば自信がなくなるのは当然です。
転職活動で嘘をついてまでアピールするのはやめましょう。
ダメな例5)仕事に活かせない強みをアピールしている
最後に5つ目のダメな例として、仕事に活かせない強みをアピールしているというものがあります。
応募した企業にとって活かせる強みをアピールしないと選考で落ちます。
極端な例ですが、事務職を希望しているのに「運動神経が良いです」と言っても相手には響きませんよね。
営業職を希望していても「運動神経が良いです」というアピールではキツイです。
せめて仕事に関係あることで、応募した企業でも活かせる強みをアピールしましょう。
仕事に関係ある強みだったら、どんな仕事でもそれなりに活かせる部分はあるはずです。
自己PRが作成できたら最終チェック&最終秘儀!?
自己PRの「見つけ方」から「伝える方」「ダメな例」をについてまとめていきました。
まずは自己PRになる強みを見つけなきゃ
今回の方法を試して自己PRをつくってみてね
今回の紹介した方法を参考にして、実際に自己PRをつくってみてください。
満足のいく自己PRができたら、僕もうれしいです。
いろいろと話してしまったので、最後にまとめとしてチェックシートをつくりました。
自己PR最終チェックシート | |
アピールポイントは1つに絞っているか? | |
具体的なエピソードが含まれているか? | |
エピソードにプロセスが描かれているか? | |
エピソードは時系列の順にまとまっているか? | |
全体の流れは「結論→エピソード→まとめ」の順になっているか? | |
「リーダーシップ」「発想力」を強みにしていないか? | |
「~でして」「~なので」「~のため」等を多用していないか? | |
自信をもって伝えられるか? | |
仕事に活かせる強みになっているか? |
自己PRができたら、上の表を見ながらチェックしてみてください。
最後に、今回の方法でも無理だったという方にとっておきの最終秘儀をお伝えします。
【最終秘儀】強みをつくるための経験をしてみる
最終秘儀?
全然見つからないときに使えるとっておきの方法だよ
今回の方法でも「自己PR」「自分の強み」が見つからない方に最終秘儀をお伝えします。
「自己PRが見つからねぇ~」という場合は、いっそ強みを作るための経験をしてみましょう。
自己PRになる経験をつくることから始めるのです。
自己PRになる経験をしてみる
- 仕事で電話を1日に100件かける
- 社内で何かの企画を提案する
- ヒッチハイクの旅に出る
自己PRや強みになるエピソードは大それたことじゃなくても大丈夫です。
相場より高い商品を1000個売ったとか、ヒット商品をつくったとか、起業したとか。
採用側の企業もそこまで求めてませんからね。
ぜひ自分の経験を基に強みを見つけてみてください。